バルサンを焚いて家を出よう(勿論、猫連れで)
題名が寺山修司の「書を捨て街に出よう」みたいになった。
昔映画を見たよ。
夏バテにやられていたら、
家族から電話が入って、
家族の予定やバルサンの換気の時間を考慮すると、
今晩焚いて出てきた方が良いという事になった。
本当にグッタリバテていたのに、
急に力が出た。
驚いた。
今でも信じられず、夢の様だと思うほど嬉しかった。
大事な物や、日用品、外に出している調味料、などなど、
一気に箱に入れてビニール袋に入れて保護。
結構な量だったかもしれない。
夢中過ぎたので、よく覚えていない。
覚えているのは、作業中ずっと頭の中に「タイガーマスク」のオープニングテーマがかかっていた事(汗)。
「虎だ!虎だ!お前は虎になるのだ!」
こう書くと、ウィリアム・ブレイクの、
「虎よ、虎よ、輝き燃ゆる(Tiger! Tiger! Burning blight!)」
みたいだな。
大好きな詩だ。
美しくて勇猛だ、そして強く輝かしい。
終わると、自分の荷物、
愛猫ルーさんの荷物をまとめ、
父に電話。
父が来ると、ルーさんをキャリーに入れ、荷物と一緒に先に車に乗せてもらい、
父が「バルサンを焚いています」という張り紙を持ってきてくれて扉に貼り、
バルサンを焚いた。
煙が出て、直ぐに私も家を出る。
車に乗ってから、風呂場の換気扇をつけたままだったのを思い出し、一度戻る。
父が消してきてくれる。
実家に着く。
ルーは怖がって怒って、私からは今逃げている。
でも、
笑顔しか出ない。
感謝の気持ちしか出ない。
感謝の気持ちばかり出る。
ルーはよく頑張った。
なんて強い子だろう。
なんて偉い子なんだろう。
唯、落ち着くまで、投薬が難しいな。
実家はルーが逃げて隠れられるところがいっぱいで、バリアフリー的な家の作りで、ぐるぐるぐるぐる回遊するように逃げられる(汗)。
けれど、カリカリのご飯を食べている!
今やっと、薬も飲ませられた。
飲んでくれた。
今日は、素晴らしい日だった。
大事な物の保護や荷物の用意などの作業中。
私は、タイガーマスクのテーマソングと共に。
ずっと神様に祈っていた。
マザーテレサの事を考えていた。
(未洗礼のカトリックです。他人には勧誘の様な事は一切しませんのでご安心ください。)
ルーをキャリーに入れて父の車で移動中も。
頭の中の祈りは止まなかった。
ルーの為にしている事で、私が救われていると感じた。
私の蔵書の中で、少し変わったエッセイの様な本があり、
「救う人も救われるのです」
とある。
「青い鳥の本」という、名言集の様な、挿絵も美しい、不思議な本だ。
美しく、前向きで、良い言葉ばかり書いてある。
著者は石井ゆかりさんという人。
ルー、ありがとう。
今日は素晴らしい日だった。
とにかく、素晴らしい日だった。
感謝いたします。
Lou Reed - perfect day
ルーさんの名前の由来。
ルー・リードの、
大好きな曲。
「完璧な一日」。